【脈診ってなに?】
人は、良くも悪くも以下に挙げるような影響を身体に受けています。
・思うようにやりたいことができなくて達成感が得られない。
・言いたいことが言えずいつも気持ちが晴れない。
・何かと深く考え込んでしまう。
・悲しみや怒りなどの感情の起伏。
・暑さ寒さ湿気といった季節や天気の変化。
・その人を取り巻く環境(住環境、家族関係、役職、立場など)
・食習慣
これらの影響はその人の両手首の脈の打ち方に現われます。
その人の生活状況をお聞きして、脈に触れてその強さや速さを確認しながら、身体に不調を起こしている原因を探っていき、その時その人に合ったツボを選んではりとおきゅうを使って施術します。
施術後の脈の変化や身体の反応を確認していくことによって、ご自身でも全く意識していなかった事が、何年も続く症状の原因となっている場合があります。
ひょっとしたらそれは良かれと思ってしている事であるかも知れません。
身体に現われている症状とは、そうなることでこれ以上ひどくならないよう教えてくれている防衛反応でもあります。
原因に気がつけば症状改善への筋道が見えてきます。
脈から得られる身体の情報から、症状改善のために何が必要かを一緒に探っていくことが大切であると考えています。
【はりは痛くない?】
使用するはりは以下の2種類あります。
1《毫鍼(ごうしん)》
一本ごとに滅菌包装された一回使い捨てのものです。非常に細くて柔らかく、その弾力性を利用してお腹や背中の皮膚表面を軽く突っ ついたり、手足のツボ、痛みやシビレのあるところ、赤く腫れた部分に対して、はり先で触れて撫でたりします。
2《鍉鍼(ていしん)》
刺さないはりです。ツボに軽く触れることで身体のさまざまな機能の活性化を促します。
毫鍼
鍉鍼
はりは2種類共に身体に深く刺したり、はり先を強く押しつけたりすることなく衛生上の問題もありません。
ジーンと響いてきたり温かく感じたりします。少しチクッと感じる方もいますが、皮膚に軽く触れている程度の感覚ですので、痛みシビレなどの症状が強く現われている部分に使用しても心配はありません。
はりは恐いという方、皮膚感覚が敏感な方、乳幼児や女性にも無理なく安心して施術を受けていただくことができます。
はりに対するイメージが変わると思います。
*症状によって、少し太めのはりを使用して刺し入れることがありますが、やはり皮膚に触れている程度の感覚ですので
心配はありません。
【おきゅうは熱くない?火傷しない?】
おきゅうはヨモギの葉から精製される〝もぐさ(艾)〟がゆっくりと燃えていくことで、その温熱効果により鎮痛、リラックス、自律神経の安定が促されます。
もぐさをごま粒ほどの大きさや、小指の頭ほどの大きさに形を整えて使用します。
どちらも熱さを我慢する、火傷やおきゅうの痕が残るといった心配はありません。
ごま粒ほどのおきゅうは、燃え尽きる際に少しツーンと響く感じがあります。
小指の頭ほどのおきゅうはゆっくりと燃えるので、徐々にほど良い温かさになっていき熱さをかんじてきたら取り去ってしまいます。
もぐさの成分がヤニとなって茶色く残ることがありますが、目立たずにすぐ消えてしまいます。
はりやおきゅうによる微かな軽い刺激や心地良さは、もともと誰にでも備わっている自然治癒力を高め、これと合わせて生活を見直していくことで、身体の〝質〟が変化していきます。
同じような症状を繰り返すことがなくなったり、たとえ症状が出たとしてもひどくならずに短期間で治まったりします。
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